ロードバイク Advent Calendar 2019 3日目
実は私ね、今年ひとり暮らしを初めましてね。
ひとり暮らしならローラー台が回し放題で早朝のトレーニングもばっちりだ!と意気込んだものの…。

2日目はろれんすさんのロードバイクでやらかしたポジション設定ミス集です。
明日はみどりのきつねさんのゆるくてもガチでも。イベントに参加して、10倍自転車を楽しむ方法。です!

理想と現実

今回は、誰にも邪魔されない自転車生活を夢見たおじさんが結局自堕落な生活を送る残念な実録エッセイだ。

理想

6:20のアラームで目覚めてから、ささっと着替えて6:30にサイクリングロードへ出発だ。
ひと汗流して7:30に帰宅したらシャワーを浴びて、簡単な朝食とプロテインを摂って出社する。

昼に一時帰宅すると炊飯器とホットクックが12:00に予約調理をして待っていてくれる。
食べ終わった後は少しストレッチしてプランクまでやってしまった。
腹ごなしにしては頑張りすぎたが、まあ良いだろう。

仕事がうまく終わって19:00に帰宅だ。
やはり5分で家に着くのは近場に引っ越した特権だな。
ホットクックともう一品煮物を火にかけながら数10分ローラーを回す。
ローラーを回すひと手間で酒がより美味しくなるのだ。

夕食後のゲームやアニメに飽きたら、満足するまでローラー回して入浴で筋肉をほぐしてから23:00前に就寝した。
さあ、明日もがんばろう!

現実

6:20のアラームを止めた記憶はない。
4:00に起きてトイレに入った記憶はあるが、それはともかく目が覚めたら8:00だった。
しばらく飲んでいないプロテインの賞味期限は切れている(筋肉のカットは切れていない)。

朝に昼食の用意をする訳もなく、昼食はインスタントラーメン、うどん、パスタの3択である。
食べ終わったら日課のソシャゲ周回を行うと、もう家を出る時間だ。

21:00に帰宅したらホットクックに放り込んだ肉野菜の煮物でお酒飲んでゲームとツイッター。
騒音が気になるし、シャワー浴びるのも面倒だからローラーなんてやるわけない。
布団に入ってタブレットでマンガ読んで結局25:00就寝。
ああ、明日も平日か…。

考察

現実はおよそ模範的な男やもめの生き様である。
自堕落な生活はともかく、全然自転車に乗れていない点が私自身のやるせない感情を惹起する。
しかしこれは当初の想定よりも自転車生活を阻害するファクターが多かったことに起因すると考えている。
決してダメ人間だからではない(とダメ人間は弁明するものだ)。
9ヶ月のひとり暮らしで得た知見と言い訳を下記に列挙しよう。

ひとり暮らしの問題点

  • 物音を立てることが気になってローラーに集中できない。早朝、深夜は特に怯える
    • 隣室の物音は全く聞こえないが、二階の足音は聞こえるので振動が怖い
  • 乗った回数だけシャワーを浴びるとタオルと時間を浪費する
    • シャワー浴びた後でも、汗を放置すると変に冷えて体調崩す
  • 自転車を玄関に置いていると出入りしにくい
    • ガチ。スーパーの袋が引っかかったりして悲しい
  • 家族がいないと深酒が止まらない
    • どんなに不規則な生活をしても誰も見とがめないのはメリットでありデメリット

暮らし始めて知ったこと

  • 乾燥機付き洗濯機は便利
    • これは本当に便利。服のシワを気にしない非モテ系男子なら干す時間ゼロは最大の魅力
  • 防音がしっかりしていても足音は聞こえるから振動に気を遣う
    • 防音を重視して部屋を決めても、私は戸建でないと早朝のローラーができないと分かった
  • 1階がおススメ(※)
    • 自転車の出し入れと防音の観点から1階でないと負担が大きかった
    • ※侵入窃盗のリスクはトレードオフである
      地下駐輪場も盗難や破壊のリスクがあるので何を重視するか天秤にかけながら決めよう
  • お風呂の給湯器はちょっと不便
    • うちは20分くらいで満杯になるので、お湯張り直後にローラー開始すると短くて欲求不満になったりする
    • 外を走った後に家族を気にせず長風呂できるのは最高
  • 近くにサイクリングロードがあっても起床や着替えが面倒で走らない
    • 目覚ましを遠くに置いたり、枕元に着替えを置いて不精を克己しよう
  • 最高の環境でも結局やる気がなければ走らない
    • 月1000キロ以上走行する人は総じて家屋や環境の障害をやる気や工夫で克服して走っている

まとめ

私はガチ勢でなく年間走行距離が非常に短いのでまとまりのない記事となって申し訳ない。
これからひとり暮らしを始めて自由に自転車を漕ぎまくれる日々を夢見ている読者がいれば、このリアルを反面教師にして環境を整えていただきたい。

つまるところ考察の最後に書いたやる気の問題が今回の記事の要諦である。
自転車に乗りたいならば時間確保やご近所づきあい、部屋の家具配置などの努力や工夫で悪いファクターは弾き返せるものだ。

それでもダメならいっそのことジムに入会して平日の運動はそちらで補う手段もあるだろう。
いずれにせよ心身ともに健康になる目的で始めたスポーツバイクにまつわるいざこざでストレスをためるのは本末転倒でつまらないことだ。
読者のできる範囲で可能な限り快適な自転車ライフを送るため、本稿が生活環境を整えるきっかけとなれば嬉しく思う。